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【土浦連続殺傷事件】自殺したいが為に行った無差別殺傷事件とは?

無差別殺傷事件

こんにちは。タクヤンです。

今回お話しするのは

土浦連続殺傷事件

です。

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土浦連続殺傷事件の概要

土浦連続殺傷事件の概要

土浦連続殺傷事件は2008年3月19日と23日に発生した茨城県土浦市での通り魔事件のことです。

犯人が刃物で人を次々と殺傷して2名が死亡し、7人の重傷者をだしたことで有名。

また、この事件の3か月後に秋葉原通り魔事件が起きたこともあり、連続して連続無差別殺人事件が起きた最悪な時期でもあります。

土浦連続殺傷事件の犯人「金川真大」の生い立ち

土浦連続殺傷事件の犯人「金川真大」の生い立ち

土浦連続殺傷事件の犯人の金川真大は父が外務省のノンキャリアの6人家族の長男。

彼が通っていた高校の教頭曰く

  • 成績は平均以上
  • 3年間で欠席と遅刻は1回づつのみ
  • 弓道部に所属
  • 2年の春休みに全国大会に出場
  • まじめな生徒だった

のだが、3年で部活動を引退したころから学業の意欲を失った様子で、大学進学希望ではなく就職希望になったが担任の進めた就職先も不採用となり進学が決まらないまま卒業してしまったそうです。

高校卒業後はゲームに溺れてしまったためか家に引きこもりがちになり、100本以上山積みになった2階の自室で食事以外はずっといるというほぼ引きこもり状態であったという。

家庭環境でも問題があったのか家族との連絡先は知らず、一人で食事をとり、父親とも会話がなかったほど。

また、仕事については市内の複数のコンビニでバイトを始めたりやめたりを繰り返してゲームに打ち込んでいき、ゲームに関しては「攻略法を研究していい点を取らないと気が済まない人」という印象でした。

(またゲームの仕業か・・・・?なんでもかんでもゲームのせいにすればいいってもんじゃないですよ)

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土浦連続殺傷事件の事件の流れ

土浦連続殺傷事件の事件の流れ

ここでは金川が事件を起こすまでの流れと事件の流れを話していきます。

  1. 事件発生年の1月ごろ
  2. 2月ごろ
  3. 3月15日
  4. 3月19日
  5. 3月20日
  6. 3月21日
  7. 3月22日
  8. 3月23日

それぞれ見ていきましょう。

事件発生年の1月ごろ

この月に金川真大はアルバイト先のコンビニを「必要なお金が貯まった」と言って辞めました。

そしてこの時に父親から「仕事に就け」と怒られ,そのたびに家の物に当たるなど八つ当たりが多かったそうです。

そしてこのときにサバイバルナイフ(刃渡り20㎝)を購入してリュックの中に入れて持ち歩くようになっていきました。

この値段は約3000円で,通販サイトから購入したそうです。

2月ごろ

2月頃になると彼はさらに人を殺そうとして「刃渡り20㎝」の包丁を土浦市のホームセンターで購入。

鞘を段ボールで自作するなどし,2台目の携帯電話も購入し着々と犯行準備を進めていった。

この時の包丁の値段は3000円だが事件とは直接関係はない。

3月15日

彼はこの日同じく土浦市でスーツを購入。

目的は人を殺害後に逃走・潜伏するときに警察に怪しまれないためにサラリーマン風な格好をしようという。

そしてこの日に銀行に預けていた預金約40万円を全額おろしています。

そもそも人を殺害後に国内に潜伏しようという考え自体が浅はかというのは管理人の思い過ごしだろうか?

とはいえ日本では未解決事件も多いので潜伏すれば問題ないと考えていたのだろう。

3月19日 午前

この日,彼は「妹を殺そう」と思ったが運よく妹は不在だったので諦めて自転車で外出。

自分が卒業した小学校の卒業式がその日は行われていたので犯行を行おうと考えていたが保護者や先生が多かった。

「沢山殺す前に捕まってしまう」と考えて諦めたそうです。

この日は本当に運がよかったとしか言えないです。

付属池田小事件も卒業式の日だったら被害は多少なりとも防げたんでしょうか?

後の祭りではありますがついつい考えてしまいます。

【付属池田小事件】死刑になりたいために起こした事件の詳細とは?

しかし午前9時20分ごろに玄関前にいた三浦芳一(72歳)さんを背後から首を刺し殺害

返り血を浴びた金川は自転車をその場に放置し、自分の部屋に戻り衣服を捨てて

  • 潜伏用のスーツ
  • 予備の包丁
  • 潜伏資金
  • 大切にしていたゲーム機

などを持ち、自分の部屋の壁に「死」と赤文字で書いてJR荒川駅に向かってその後秋葉原へ。

3月19日 午後

三浦さん一家は彼が玄関先で倒れているのを見つけて警察に通報。

三浦さんは病院に搬送されたが死亡してしまいました。

警察は放置された自転車から金川が容疑者と疑って彼の家に向かって部屋を見たところ

  • 壁に「死」という文字
  • 返り血の服

などを発見したので重要参考人としたんでしょう。(この時点ではまだ確固たる証拠がないので容疑者扱いです。)

その一方金川本人は写真で指名手配されてもバレないように

  • 散髪屋で丸刈り
  • スーツに着替え
  • メガネを掛けて
  • 携帯電話の電源を切る

といった偽装工作もし、偽名で秋葉原に宿泊しました。

3月20日

この日に金川容疑者の母親がメールで「心配しているよ」と連絡。

このメールは茨城県警から依頼されたものだそうで、母親なら真実を言うだろうと思い依頼したのかもしれません。

一方本人はホテルのテレビのニュースで三浦さんの死亡を知ったそうですが,一人では足りないと思ったのかさらに殺そうと考え出した。

この日は新発売された新作ゲームの「ニンジャガイデン・ドラゴンソード」を一日中遊んでいたと。

3月21日

この日の午前に金川は電車で移動し,この時にのみ携帯の電源を付けて位置の特定を防いでいたっぽいです。

そしてこの時に母親からのメールに対して「俺が犯人だよ。もっと犠牲者が増えるよ」と返信。

県警もこのメールで金川が三浦さん殺しの犯人と確信し、新たな殺人事件の犯罪予告も知ったそうです。

3月22日 全国指名手配と挑発

この日に茨城県警は金川真大を三浦さん殺しの犯人として全国に指名手配。

同時に捜査員に本人の写真を持たせて交通機関や自宅周辺,土地勘がありそうなところに配備。

金川は警察に携帯電話から110番で2回電話して「早く捕まえてごらん」と挑発。

この日は新たな被害者は出なかった。

3月23日 通り魔事件の発生と逃走

3月23日 通り魔事件の発生と逃走

この日、金川真大はJR常盤線に登場して荒川沖駅に戻ってきた。

このことを予想していた警察は8人の私服捜査員をこの場に2年前の写真を持たせて配備していた。

しかし改札口にいた捜査員は金川を見過ごしてしまう失態を犯してしまう。(仕方ないことではあるがここで捕まえていたら事件は防げていたのかもしれない)

西口に向かった金川は西口のエレベータ付近から東口方面に一気に走り出し、取り出したサバイバルナイフや包丁で7人の通行人を斬りつけていった。

そのまま東口にあるショッピングセンターには入らず通路脇のらせん階段を降り、たまたま出会った川上高広さんを刺殺しそのまま逃走した。

この時、現場にいた被害者の中には捜査員もいたそうで現場にいた通行人は捜査員も含めて全員パニックになってしまったそうです。

確かにいきなり包丁で刺されたり斬られたらどう考えてもパニックにはなりますね。

考えたくはないですけど「忍者みたいに走りながら斬りつけよう」とか考えていたんですかね?

3月23日 出頭と逮捕

事件現場から逃走した金川は現場近くの交番に出頭し,取り調べに対して三浦さん及び23日の連続殺傷事件の犯行を認めました。

そして犯人の逮捕で事件はひとまず終わり、2名の死亡者と7人の重傷者を出した。

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事件における警察の捜査の不手際

もちろんいきなり犯人に斬りつけられたのならパニックにはなります。

それに犯人は丸刈りにもしておりスーツに着替え,黒い背広に帽子も被っていたのでパッと見は気が付かなかったんでしょう。

ですが県警の捜査の際の不手際は他にあります。

  • 駅の捜査員はお互いの連絡手段を用意していなかった
  • 駅側に警戒していることを伝えていなかった
  • 犯人が自首した交番は当初無人(空き交番)
  • 犯人が自分で通報して警察が駆け付けて犯人がやっと逮捕された

といった不手際が露呈し、大きく叩かれることになりました。

事件の裁判と反省のない態度

事件の裁判と反省のない態度

水戸地検が約4か月の精神鑑定を経て殺人などの罪で起訴されました。

当初被告は「自殺は痛いから嫌だった。7,8人殺せば死刑になると思ったから行った」と身勝手な供述。

父が退職したらゲームが出来なくなる。毎日つまらない人生になるぐらいなら死刑になった方がいい

被害者遺族への謝罪の意思はない。死刑にならなければ死刑になるまで人を殺し続ける

などと反省の色はまるでない態度であったが裁判で被害者の傷口の写真を見るとショックで失神することもあった。

金川の裁判での発言

金川の裁判での発言

──殺人の善悪は?
金川 「善悪自体存在しません。」

──あなたにとって殺人と近い出来事は?
金川 「例えば蚊を殺すこととか。」

──殺人と蚊を殺すのは同じなのか。
金川 「はい。」

──亡くなった人の周囲の人はどんな思いか。
金川 「悲しくなるでしょう。」

──あなた自身理解できるのか。
金川 常識を使って出した答えです。

──常識を取っ払ってしまうと悲しみは?
金川 「感じません。ライオンがシマウマを食べる時、何か感じるでしょうか。」

──亡くなった人はシマウマと一緒なの?
金川 「そうですね。」

──亡くなった人の苦しみや怖い思いについては?
金川 「どうでもよいことですね。」

──常識を取っ払って善し悪しの存在しない状態で今回の事件を起こしたのか?
金川 「はい。」

──死刑については?
金川 「つまらない社会で生きるなら死んだ方がまし。」

──そのために人を殺すというのは苦痛ではないのか。
金川 「別に。」

──なぜ?
金川 「善悪が存在しないから。」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20130221-00000316-tsukuru-soci
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事件の最終判決

事件の最終判決

土浦連続殺傷事件の最終判決は「死刑判決」となった。

初めは弁護側が「彼に死刑を与えるのは強盗にお金をあげるようなもの。必要なのは治療だ。」と無期懲役を求刑していました。

ですが裁判長は「極めて残忍な犯行で私刑願望を満たすその動機は強く非難されなければならない。反省の態度も全くなく、更生の余地はない」と死刑判決を言い渡しました。

この判決に対して金川は「完全勝利です。」と笑みを浮かべて言い放った。

確かに死刑は必要とは思いますがこんな犯人が勝ち誇った顔でいうのは本当に腹立たしいです。

終身刑で一生檻から出てこれないようにしてもよかったのでは?とも思いますが、どうなんでしょうか・・・。

金川真大の死刑と彼の残した手紙

金川真大の死刑と彼の残した手紙

死刑は2013年2月21日に3人の死刑囚の刑の執行が行われました。

また、彼が残した手紙があり、かなり痛い文章ですが

おはこんにちばんわ!!まったくおぼえてません。なにせ視力が0.1
ですから、ぼやけるのです。
それにしても人生とは、なんと珍妙にして奇妙なる出会いをもたらして
くれるのでしょう。
面会は月よう日以外でお願いします。「ジパング」ってのが読みたいです。
自衛隊がタイムスリップするとかしないとか。
二人殺しただけで、死刑になるのかどうか?気になる。不安だ。
足りないなら三人目を追加しよう!!それでも足りないなら4人目を。
まだ足りないなら5人目を。(中略) まだ足りないなら66億人目を。
死刑になるなら何でもする。必要ならば神をも生けにえに捧げよう。
どんな代償を払ってでも死刑を勝ちとってみせる。
1秒後に俺を殺さないなら、2秒後にお前達を殺す。

http://caduto.jugem.jp/?eid=3
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まとめ

これが土浦連続殺傷事件の全てです。

警察の不手際の部分や仕方ないと思う点などもありますが何よりも犯人の身勝手な犯行理由に怒りしかありません。

死刑で犯人はもうこの世にはいませんが,なんとも言えないモヤっとした気分です。

というわけで今回のまとめ

  • 土浦連続殺傷事件は2008年3月に起きた茨城で起きた通り魔事件
  • 犯人の「死刑になりたいが自殺は痛いから嫌」という幼稚以下の犯行理由
  • 2人の死者と7人の重傷者を出した
  • 警察側の複数の不手際も浮き彫りになった
  • 犯人の最終判決は死刑
  • 死刑は2013年に執行

 

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