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【ワグナー事件】ドイツで起きた大量殺人事件とは?犯人とその結末は?

世界

こんにちは。タクヤンです。

今回お話しするのは

ドイツで起きた大量殺人事件

ワグナー事件

です。

被害妄想?から発生したドイツの最悪な大量殺人事件です。

 

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ワグナー事件の概要

ワグナー事件の概要

ミュールハウゼン村の町役場

ワグナー事件は1913年、ドイツのバーデン=ヴェルテンベルク州のミュールハウゼン村で発生した大量殺人事件のことです。

この事件は1938年5月21日に日本で発生した「津山事件」と、色々な共通点があると指摘された事件でもあります。

 

この事件は

  1.  14人の死者
  2.  12名の重傷者

を出しながらも、「犯人に責任能力がない」ということが、この州で初めて認められた事件でもあります。

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ワグナー事件: 犯人「エルンスト・アウグスト・ワグナー」の生い立ち

ワグナー事件の犯人「エルンスト・アウグスト・ワグナー」の生い立ち

犯人の「エルンスト・アウグスト・ワグナー」は、1874年9月22日にバーデン=ヴェルテンエルグ州のエグロスハイムという村で貧農の10人兄弟の9番目生まれました。

 

  • 父: 飲酒好きで自惚れ気味の性格
  • 母: 愚痴をいつもこぼす陰湿な性格の持ち主

そんな両親も、ワグナーが2歳の時に父が他界し、母は再婚したが結局7歳の時に離婚し家族は極貧のままでした。

ワグナー自身は成績は優秀であり、20歳で教員試験に合格した彼は各地で教鞭をとるなど優秀。

周囲からは「礼儀正しく穏やかで、したしみを持てる人物」といった評価を得ていました。

 

しかし、その内面は

  1.  名誉欲が激しく強い
  2.  異性への関心も強い
  3.  18歳のころからコンプレックスを抱く
  4.  上昇志向が強く
  5.  他人を軽蔑
  6.  知識人を気取る
  7.  過剰な自意識を抱く

さらには文学への関心も強く、この頃から多くの詩や戯曲を執筆するようにもなっていきました。

 

そして1901年にワグナーは事件の村に転任、そこの居酒屋の村娘と肉体的関係を持ち妊娠させてしまう。

彼に勿論愛情などは抱いていなかったが娘から結婚を迫られ、周囲からの勧めもあり結婚をしたが上司にバレて翌年に別の村に転任となった。

 

 

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ワグナー事件の詳細と犯行で使われた凶器

ワグナー事件の詳細と犯行で使われた凶器

実際に使われた凶器の1つのモーゼルC96

ワグナーは事件発生年1913年の9月14日朝5時ごろに妻と自分の4人の子供を刺殺

その後自転車でシュトゥットガルトしに向かったワグナーは、電車で12㎞北上したルートヴィヒル市に向かいました。

その街で軽い食事を済ませ、親戚に「村に行って子供を迎えに行く」と伝えて村に向かったワグナーは夜11:00にミュールハウゼン村に到着。

 

事件で使われた武器は

  1. 銃3丁
  2. 実弾500発
  3. 拳銃2丁
  4. リボルバー1丁

などなど。

村に到着したワグナーは村のあちこちで放火し、炎から逃げ回った住民を無差別に銃撃

男性のみを殺害しようとしたが女性が死者に含まれてしまい、村の家畜数匹も負傷。

被害者の大半は心臓を撃ち抜かれ、死者9名、12名の重傷者を出した。

ワグナーは結局村の怒り狂った住人や警官たちに打ちのめされ、半殺しにされ重傷を負った。

その時の負傷が元で左腕を後程切断手術を受けています。

 

 

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ワグナー事件: 犯人の犯行動機

ワグナー事件の犯人の犯行動機

ワグナーは精神鑑定を行われ、判明したことは

ミュールハウゼン村に教師としと赴任した時に酒に酔って獣姦を行ったといわれ、その噂が村に知れ渡り迫害されている

と思いこむようになった

そして家族を道連れにしてさらには村人に復讐しよてから自殺をしようと計画したのが犯行動機。

子供を殺したのは「自分が死んだあと生きるのが辛いだろうと思ったため」となんとも自分勝手な理由であります。

 

 

だが、この獣姦行為自体もワグナーが明らかにしただけで、結局本当に行為があったかどうかは不明です。

確認することも不明だが、可能性としてはただの被害妄想からの犯行の可能性も高いです。

そんなことあり得る?と思うかもしれませんが、ワグナーは自意識過剰な人間です。

ちょっとしたことから被害妄想に陥るなんて十分にあり得る話です。

 

ワグナー事件での裁判と判決

ワグナー事件での裁判と判決

事件の裁判では彼の責任能力がないことが認められてワグナーは免訴され、ヴィンネンデンの療養所で一人部屋に収監されました。

この事件は、バーデン=ヴェルテンベルク州の司法史上責任能力がないということで、免訴された初めての事例でもあります。

日本で考えると、京アニ放火事件。あの犯人に責任能力がないから、いわゆる精神病院行きという扱になるというものです。

 

だが、ワグナー自体は死刑を望んでいたので、精神鑑定を行った精神科医を憎悪していたといいます。

生かされただけでもありがたいと思えと言いたくなる身勝手さです。

 

 

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ワグナー事件: 影響とその後

この事件は1919年にドイツの作家ヘルマン・ヘッセが「クラインとワグナー」でこの事件について記しています。

さらにオーストリアの作家フランツ・ヴェルフェルは、精神患者が主人公の戯曲「沈黙の人」を作曲しました。

ただ、ワグナーはこの作品は自分の戯曲の盗作だ!!と強く批判した。

 

ワグナーは療養所内で多くの戯曲を自ら執筆し、この戯曲を上演してほしいと頼んだが丁寧に断られた。

そして1938年に結核で療養所で死亡して、この事件は幕を閉じました。

 

 

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まとめ: ワグナー事件はこんな事件

津山事件でこの事件のことを知って調べていると、確かに共通するような点もいくつかありました。

こういった馬鹿みたいに極度なナルシストで自意識過剰な性格も、怖いということが分かりますね。

  1.  ワグナー事件は1913年にドイツで発生した大量殺人事件
  2.  犯人は成績優秀だが、内向的
  3.  自意識過剰で他人を軽蔑、上昇志向の強い人間
  4.  1901年に村の娘と結婚(特に愛情はなかった)
  5.  豚と性交していると噂が流されたことへの復讐が動機
  6.  拳銃やライフルを使って村人を9人殺害、12人の重傷者を出した
  7.  5人の家族は身勝手な理由で殺害
  8.  責任能力がないとして収監
  9.  1938年結核で療養所で死亡
  10.  日本の津山事件にもかかわってくる

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