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三幕構成から見る鬼滅の刃の面白さとは?

2020年1月5日

今回お話しするのは

三幕構成から見る

鬼滅の刃

です。

ちなみに、ここでは三幕構成で鬼滅の刃を見るために多少のネタバレを含むのでネタバレをされてもいいという方はこのままお進みください。

そして、長いのでブックマークして読んでみてください。

 

 

そもそも三幕構成とは?

そもそも三幕構成とは?

三幕構成は物語の主軸となり、一番大切な部分になる所であり「起承転結」でいうところの

  •  第一幕: 設定(起)
  •  第二幕: 対立(承・転)
  •  第三幕: 解決(結)

といった3つの幕で物語を構成し,それぞれの比率は

  •  1
  •  2
  •  1

対立部分が長くなるという割合になり,基本的に映画はこういった理論の元に作成され,それ以外のアニメや漫画,小説やゲームなど様々なものに応用されています。

では次に各場面はどういった内容なのか簡単に見ていきましょう。

 

物語の土台となる第一幕: 設定

物語の土台となる第一幕: 設定

設定というのは物語を作成するうえで必要不可欠部分であり、この部分の説明が不十分だと読者にとっては訳の分からない世界となってしまい面白くなくなってします。

 

三幕構成の部分で最も大事なのはこの設定部分であり

  1.  主人公(誰が)
  2.  主人公の目的(何をするか)
  3.  物語の世界とその世界観(どこで・いつ)

といった大雑把に3つを最初に描く必要があります。

それぞれ見ていくと

主人公 その物語の「主人公」を描きます。

これはただ「主人公」という人物だけでなく

  1.  主人公の人間関係
  2.  主人公の性格

といったものを描くことで読み手に対して主人公への感情移入が出来るようにする必要な部分です。

今回お話しする鬼滅の刃でいうと

  1. 炭治郎の性格
  2. 炭治郎と周囲の人間関係

などに当てはまります。

主人公の目的 これは物語における大きな目的となり言い換えるなら「主人公の最も大きな困難」です。

これの有無で物語の進み具合をより楽しく知ることが出来,読者も最後まで読んで楽しめるかどうかが分かれます。

鬼滅の刃では

  1. 鬼舞辻無惨を倒す
  2. 妹の禰豆子を元の人間に戻す

という2つが大きな目的かつ困難となるが一番の目的は「妹を元の人間に戻す」というのが主人公の最終的な物語になる。

物語の世界と世界観 これはその主人公たちの物語が展開していくうえでどういった世界なのか?ということを明示する必要があります。

王道でいうと

  • 中世な技術力でも魔法の力を使った異世界
  • 未来で技術力も発展した近未来
  • 和風なスチームパンクな世界
  • 魔法を使うのは違法
  • この世界では異星人と戦う必要がある

といった「世界観」及び「世界のルール」が必要となります。

鬼滅の刃でいうと

  1. 時代背景
  2. なぜ鬼と戦うのか?
  3. 鬼を倒す方法
  4. 鬼と戦う方法
  5. 鬼を倒す鬼殺隊
  6. 鬼の強さ

といったものですね。

ここをしっかりと明示しておくことで読者を物語に引き込ませることがが出来ます。

 

 

事件が起きて主人公の物語の目的が決まるのが第一幕前半部分

この第一幕では「設定」が大事と書きましたが「起承転結」の「起」にあたります。

そして前半部分では

  1.  事件(きっかけ)が起きて物語が始まる(動く)
  2.  主人公がその事件を機に目的を定める

という部分が当たります。

有名な作品で見てみると

名探偵コナン 高校生探偵が幼馴染の毛利蘭と遊園地で遊んでいる時に黒ずくめの男と発見して尾行する。

取引現場を目撃した際,背後から襲われて小さくなる薬を飲まされる(事件)。

子供になり黒の組織という存在を追いかけ、元の姿に戻るのが目的となる。

ワンピース シャンクスという海賊に出会い,悪魔の実を食べる(事件)

その後「海賊王になる」という目的で冒険にでる。

ジョーズ 平和な島でサメが人を次々と食べる事件が発生

それに対して主人公がサメを退治できるのか?という目的が発生。

といった具合に数多くの物語では主人公を中心に物語が始まる事件が起き,その事件に対して目的を達成できるかという「セントラル・クエスチョン」が提示されます。

そしてこの部分は消えてはいけないですし,変わってもいけません。

 

第一幕の終わりに「ファースト・ターニングポイント」が来る

第一幕の終わりに「ファースト・ターニングポイント」が来る

主人公の目的やその他設定が決まったところで次に来るのが「ファースト・ターニングポイント」となります。

これは「物語が第二幕に移行するための大きな出来事が起きる」という意味です。

つまり「主人公の人生が大きく変わり引き返すことが出来なくなる」ということでもあります。

  • スターウォーズ: ルークの旅立ち
  • バック・トゥ・ザ・フューチャー: デロリアンに乗って過去に行く
  • ハリーポッター: ホグワーツに入学する

といったものがファースト・ターニングポイントの一例となります。

 

 

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主人公の成長や葛藤を描く第二幕: 対立

主人公の成長や葛藤を描く第二幕: 対立

ここは第一幕で示した「主人公の目的」を達成するために進めていく部分となります。

最も長くなるのでテンポが必要となりますが,その中で「主人公の目的達成のための成長の物語」ともとらえることが出来ます。

序盤は主人公たちは比較的様々な困難を乗り越えていくことが出来ますが,その後に来るのが「ミッドポイント」です。

 

 

主人公が一度打ちのめされるミッドポイント

主人公が一度打ちのめされるミッドポイント

これは主人公が今までうまく進んでいた物語を「一気に突き落とすもの」です。

今まで戦いに勝利することが出来た主人公たちが大きな困難によって一度完全なる敗北を味わうといったものに近いです。

もちろんこれだけではありませんが,キャラクターが改めて成長する為に必要な部分ではあります。

 

第二幕は基本的にこれらを繰り返して進んでいき,あるところで第三幕(解決)に進む出来事が起きます。

 

 

主人公たちが第三幕へ移るための大きな出来事が起きる

主人公たちが第三幕へ移るための大きな出来事が起きる

ここはファースト・ターニングポイントと同じようにストーリーがより危険な方向に進んで第三幕に移行します。

つまり物語が終盤に向かう為の出来事がここに当たります。

 

プライベートライアンで見てみると「ライアンとの出会いと大尉の決意」に当たります。

 

 

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物語の結末を描く第三幕: 解決

物語の結末を描く第三幕: 解決

第三幕は解決部分と言われており、第一幕で決めた「主人公の目的は達成したか?」という問いに対して「Yes/No」という答えのどちらかが返ってきます。

この物語の結末が「Happy end」か「Bad end」のどちらになっても基本的に物語が完結している必要があります

 

つまり、結末までの物語が自然であれば結末がどうなっても特に問題はないということです。

例として映画の「MIST(ミスト)」の結末は「Bad END」にはなりますが三幕構成的には間違いではないということです。

 

ねんどろいど 鬼滅の刃 竈門禰豆子

大人気TVアニメ『鬼滅の刃』より、鬼となってしまったヒロイン「竈門禰豆子」がねんどろいど化!交換用表情パーツには優しい表情の「通常顔」のほか、鬼気迫る「鬼顔」が付属。

デフォルメながら鬼としての身体能力を生かした蹴りや拳闘ポーズは、躍動感たっぷりに再現できます。オプションパーツには、禰豆子には欠かせない「炭治郎の背負い箱」が付属。

背負い箱は、別売りの「ねんどろいど 竈門炭治郎」に背負わせることも可能です。是非、兄妹でねんどろいどを揃えてみてください。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

オススメ

 

 

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鬼滅の刃を三幕構成で見るとどうなっているのか?

鬼滅の刃は人気ではあるが絵が特別上手いわけではありません。

持ち上げすぎたのか?銀魂ファンが連載終了後に鬼滅の刃に流れたせいか?超人気漫画家が作成したからか?

そもそもワニ先生は超有名な漫画家にはなれましたがそれ以前の作品は特に多くはないです。

 

しかし脚本をよく眺めてみると「三幕構成理論」にかなっているから面白いのではないかと思っています。

なので三幕構成理論を利用して鬼滅の刃を見ていきたいと思います。

 

 

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鬼滅の刃の第一幕はどこからどこまでになるのか?

さて、ここまで踏まえたうえで鬼滅の刃の第一幕はどこからどこまでになるのか?という点です。

起承転結で見ると

  • 「起」: 「鼓屋敷編」まで
  • 「承」: 「刀鍛冶里編」まで

といった感じにとらえているブログもありましたが確かに言われてみればそうです。

では三幕構成で見るとどうなっているのか管理人なりの見方を示します。

 

第一幕は最終選別が終わるまで?それとも無限列車編まで?

第一幕は最終選別が終わるまで?それとも無限列車編まで?

実際,鬼滅の刃において炭治郎の物語は家族が殺され、日常生活が崩壊するという事件から始まります。

その後に彼は

  1. 鬼舞辻無惨を倒す
  2. 禰豆子を人間に戻す

という2つの大きな目的を持って物語の終着点を見つけます。

この2つの大きな目的が提示されたのはそれぞれ

鬼舞辻無惨を倒す 1巻でも大まかに妹を犯人にしたやつを見つけるというところでふんわりしているが,明確に目的として出てきたのは漫画の6巻です。

アニメの22話に当たります。

禰豆子を人間に戻す これは1巻から出ており、ふんわりとはしているが人間に戻す方法を探して鬼殺隊にはいる。

の部分になります。

また、それ以外の鬼滅の刃における世界観・ルールなどもほとんど1巻で説明してくれています。

世界観 夜になると鬼が現れて,鬼狩り様が鬼を倒してくれる。

鬼を倒すために何百年も前から鬼殺隊という剣士たちが人々の為に戦っている。

ルール 鬼は「太陽の光」か「鬼の首を日輪刀で斬る」と死ぬ。

鬼の中には異能を使い、直ぐに傷も治り、身体能力も高い。

鬼にされたものは人間には戻らない。

 

と,ここまで話しましたが第一幕には「ファースト・ターニングポイント」が終わりにあり、これは「主人公が元に引き返すことが出来ず,より危険な冒険に足を踏み入れる出来事」といったものです。

これで考えてみると「最終選別の終わり」が第一幕の終わりととらえることが出来ます。

  • 妹を元に戻す方法を探す
  • その為には鬼殺隊に入る必要がある
  • 入るには最終選別で生き残る必要がある

最終選別の為の訓練がスタートし,最終選別を見事突破して鬼殺隊に入隊して鬼との戦いに身を投げ入れる。

この最終選別が終わってやっと炭治郎の目的を達成するためのストーリー,第二幕が始まるのではないでしょうか?

 

 

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第二幕はどこからどこまでか?

第二幕はどこからどこまでか?

第一幕が最終選別が終わったところからで,第二幕は鬼殺隊員の一人として鬼と戦い,禰豆子を人間に戻す方法を探すという目的を達成するための物語です。

ですがこの目的を達成する部分は第二幕の本来の

  • 前半はそれなりに楽勝に進む
  • 一度主人公たちが大きく逆境に陥る
  • より大きく困難となる障害に立ち向かう

といった進み方のように感じます。

 

つまり炭治郎は以下の様に様々な困難を乗り越えていきます。

最初の任務(沼鬼との戦い) この沼鬼との戦いでは異能を使う鬼との戦いですがここでは「禰豆子」を戦いの中においてもいいのか?といった葛藤が描かれています。
鬼舞辻無惨や珠世さんとの出会い キーパーソンとの出会いであり,この辺りは第一幕の再確認の様に感じられます。
矢琶羽、朱紗丸との戦い この戦いでは異能を使う鬼としては初めて2体と同時に戦い,禰豆子がピンチに陥ったり仲間との協力がありでようやく倒すことが出来ました。

しかしその戦いでも自分が倒した鬼が実は弱いという現実を突きつけられます。

響凱との戦い ここで初めて本格的に善逸、伊之助が物語に加わり,仲間と共に戦うことでより強い相手との戦いを行っていきます。

ですが、この戦いで主人公は簡単に勝つことはできず,何とか戦いに勝利しています。

ここでは自分が会得した「水の呼吸」をしっかりと使いこなせておらず,この戦いの中でそれを見つけることで勝利することが出来ました。

那田蜘蛛山での戦い この戦いでは炭治郎達が紙一重で勝ちますが、実力が全く足りないことに気が付くという展開になります。

ここは第二幕本来の「主人公たちが一度打ちのめされる」ので「ミッドポイントでは?」とも感じられます。

しかしここは管理人なりに「ミッドポイント1」と見ています。

柱合会議 ここでは炭治郎が「禰豆子は人間であり共に戦える」ということを仲間たちに示さないといけないという苦境に立たされます。
蝶屋敷での訓練 ここで炭治郎達がより強くなるために訓練を行うという物語です。

より強くなり今までの自分たちを超えて、大きな困難に立ち向かうために新たな力を得るための部分となります。

無限列車編 初めて「上弦の鬼」と出会い、強い柱の戦い、敗北、挫折、無力を味わいます。

ここは「ミッドポイント2」と見ることができます。

ただし、ここは主人公の物理的敗北と精神的敗北の両方がより強く出てきます

遊郭編 初めて炭治郎が上弦の鬼と柱と共に戦い,今までの敵よりも大きな困難に立ち向かっていきます。

柱と一緒であっても,苦戦し、まだ自分に足りないものを自覚していき,それを戦いの中で克服して乗り越えます。

刀鍛冶の里編

(起承転結の”転”に当たる)

ここで炭治郎が新たな武器を手にし,仲間と共に2体の上弦の鬼と戦います。

第二幕の物語の大きな転換点となり第一幕の「ファースト・ターニングポイント」と似ています。

「セカンド・ターニングポイント」ともいい、禰豆子にある変化が起きることでこの後に続く第三幕では主人公の危険度が最も高いものとなっていきます。

 

このように主人公や仲間たちは第二幕を進んでいきます。

より大きくっていく困難を乗り越えていき、時には敗北し最後の試練に立ち向かうための準備をしていきます。

 

 

第三幕はどこからどこまでなのか?

第三幕はどこからどこまでなのか?

2020年1月段階では鬼舞辻無惨との最終決戦ぽい雰囲気ですが連載が続くのかどうかは不明です。

もしこのまま終われば三幕構成としてはかなり最高に終わると思います。

 

では第三幕はどこからなるのかというと、それは「無限城編」からだと思います。

無限城編からの最強の上弦の鬼3体という今までにない大きな困難との戦いや,その先のセントラルクエスチョンへの答えを得るための最後の試練に立ち向かうという物語です。

ここではまだ鬼滅の刃が完結していない(2020年1月5日段階)のでこの部分はこれまでにしておきます。

 

 

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終わりに

ここまで来ましたが鬼滅の刃は起承転結として文を見直すこともできます。

ですが鬼滅の刃は

  • 起承転結
  • 三幕構成

など様々な物語の構成の基礎を踏まえているとみることが出来ます。

もちろんこの三幕構成や起承転結を必ずしも守る必要はなく、あくまでもこの基礎をある程度踏まえることで物語は面白くなるということです。

もちろん鬼滅の刃はこれだけが面白い点という訳ではないですが,少なくともワニ先生がこの基礎を抑えて物語を書いているからこそ人気になりえたんだと思います。

 

鬼滅の刃 (1-18巻)

時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!!血風剣戟冒険譚、開幕!!

オススメ

 

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