WiMAXの歴史の解説!!WiMAXとは何?なぜ生まれたのか?

WiMAX2+
この記事は約6分で読めます。

こんにちは^^タクヤンです。

今回お話しするのは

WiMAXの歴史

です。

とはいってもそこまで古いわけではなく2000年に入る少し前からの話です。

 

WiMAXの歴史: WiMAXの誕生とIEEE802.16とは?①

まず、WiMAXは勝手に生まれたわけではなく「IEEE802.16」という組織が作り上げたといって差し支えないでしょう。

この「IEEE802.16」の「IEEE」というのは「Institude of Electrical and Electronics Engineers(米国電子電気学会)」の頭文字をとっています。

そして、後ろの「802.16」は「19802月に設立されたIEEEが16番目に設立した組織」の色の部分を取って「802.16」としています。

 

この16番目の組織自体は1999年に設立され、その設立目的は

都市規模のエリアにおける固定・移動環境での

高速無線通信(無線MAN)を提供するための標準の策定

です。

なので単純に「IEEE802.16」と呼ばれたり、「IEEE802.16 WG(Working Group)」とも呼ばれています。

 

 

[スポンサーリンク]

WiMAXの歴史: WiMAXの誕生とIEEE802.16とは?②

この「IEEE802.16」の活動によってこの無線MANに関する規格(802.16標準規格)が次々と決まっていきました。

これに伴って

  1. 製品の仕様適合性
  2. 相互運用性の試験や認証
  3. ネットワークの通信規格(プロトコル)の仕様決定

が必要になってきました。

こういった作業を進めるためにインテルなどが中心となった「非営利団体: WiMAXフォーラム」が結成されました。

これがWiMAXの誕生の歴史の始まりになります。

この非営利団体の活動のお陰でWiMAX事業に新規参入事業者の投資障壁も低くなっていっていきました。

 

 

[スポンサーリンク]

WiMAXの歴史: WiMAXとIEEE802.16の関係性は?

WiMAXは「IEEE802.16」が決めた標準規格の中から必要な機能を選択して、さらに機能を追加して規格化したシステムといえます。

根本的な部分は「IEEE802.16」が決めた規格で、そこに機能を追加したシステムが「WiMAX」と覚えましょう。

 

なので「WiMAX」は

  • 広義:「IEEE802.16」標準規格
  • 狭義:「WiMAXフォーラム」のプロファイルに基づいたシステム

という場合があります。

分かりやすく解釈するなら「WiMAXはIEEE802.16規格機能を使用したシステム」といってもいいかもしれません。

 

[スポンサーリンク]

WiMAXの歴史: WiMAXの言葉の意味とは?

 

ではその次に「WiMAXの言葉の意味」を知りましょう。

WiMAX

||

Worldwide Interoperability for Microwave Access

が正式名称であり、「ユーザーの端末は無線基地局にマイクロ波によってアクセスし、世界規模で相互接続ができる新しいワイヤレス・ブロードバンド・システム」という意味です。

 

今現在WiMAXは大雑把に考えると

  1. 都会や田舎でも高速通信が可能
  2. 持ち運び可能ルータ
  3. 通信量無制限
  4. etc….

などなど思いつきます。

でも、そもそものWiMAXは初め、「オフィスと無線基地局間の固定無線アクセス」の話し合いからスタートしたのは知っていますか?

 

 

WiMAXの歴史: 固定無線アクセスと規格化された「802.16-2004」シリーズ

1990年前半はイーサネット(有線LAN)が標準装備され,有線による高速通信が実現していました。

ですが1990年後半に有線だけでなくより自由な環境下でのネット利用が求められ、1997年に今僕たちが知っている「無線LAN」の規格が標準化されました。

 

そしてWiMAXも固定無線アクセス(FWA)に関する規格「802.16-2004」が標準化されました。

この目的は「インターネット回線を敷設されていない、敷設できない地域へのインターネット接続の提供」となります。

ですが、WiMAXにはこの後の展開も考えており、それが次に誕生した「802.16e」規格です。

 

 

[スポンサーリンク]

WiMAXの歴史: 携帯のように移動通信もできる規格「802.16e」

先ほど記述しましたが、WiMAXは初期は「固定無線アクセス」のみの規格でした。

この状態では一定の環境下での使用とそこまで変わりませんでした。

でも、ユーザーから「携帯電話のように移動しながらでも通信できるようなのが欲しい」という要望があがりました。

 

これを受けて「WiMAXフォーラム」は既存の「802.16-2004」の規格に移動中も通信が出来るような機能を追加して新しい規格を策定しました。

これが「802.16e」と呼ばれ、別名「モバイルWiMAX」とも呼ばれます。

この「802.16e」のお陰で

  1. 固定通信(無線LAN(Wi-Fi)程度の限定的な範囲)
  2. ノマディック通信: 端末が通信中は静止している
  3. ポータブル通信: 歩行速度での通信
  4. モバイル通信: 高速移動(当時は120km/h)の通信

を実現させることが可能になったというわけです。

 

 

WiMAXの歴史: 当時としては4G相当の通信速度

4Gは「第4世代移動通信システム」の略で「100M~1Gbps」の高速通信が可能な通信システムのことを指しています。

 

今でこそ4Gが主流となりつつありますが、もともとこのWiMAXが誕生したのは3.5Gの時でした。

携帯電話の3.5Gと当時のWiMAXの理論上の最大伝送速度は

  • 3.5G(HSDPA):  14Mbps
  • 3.5G(EV-DO Rev.A): 3.1Mbps
  • 固定WiMAX:      約37Mbps(周波数帯域10MHz)
  • モバイルWiMAX: 約75Mbps(周波数帯域20MHz )

と数値だけ見れば3.5Gをはるかに上回るシステムでした。

ですが、4Gと位置付けられるのは「100Mbps~」であったのでWiMAXは「3.9G」ともいわれています。

このWiMAXの後継でもある「WiMAX2」は4Gの位置づけでしたがその前身のWiMAXでも「4G相当」というのは当時で考えれば驚くべきことではないでしょうか?

 

 

終わりに

今回はWiMAXのすべての始まりともいえる「IEEE802.16」のお話をしました。

その後のWiMAXの発展やちょっとした部分までお話ししましたが歴史自体は古くないことが分かりますね。

 

というわけでまとめましょう。

  • IEEE802.16がWiMAXのための規格を作り上げた
  • 「実用化」に向けて「WiMAX フォーラム」が結成
  • 固定無線の為の規格が決定
  • 現在の移動しながら通信する為の規格が決定
  • 「固定WiMAX」は「IEEE 802.16-2004」
  • 「モバイルWiMAX」は「IEEE 802.16e-2005」
  • WiMAXは3.9G相当

 

【Smafi WiMAX】デメリットから見ておススメできるのか?
WiMAX2+をずっと定額で使える「SmafiWiMAX」。本当にお得なのか?おすすめなのか?メリットやデメリットなどを徹底的に解剖!!

 

タイトルとURLをコピーしました