今回解説するのは
直帰率と離脱率の違い
です。
この違いをしっかりと覚えてブログ生活に役立てましょう。
直帰率とは?
直帰率の詳しい説明や、そのSEOへの影響は下の記事で可能な限り解説してます。
ですが今回はもう一度簡単に解説します。
直帰率は物凄く簡単に説明すると、上の画像のようになります。
- ①: ある人がAというページを最初に見ました
- ②: そこからBには行かずにブラウザバックした
このように、初めに訪れたページから何もせず、サイトを離れていった割合を数値にしたのが直帰率です。
直帰率の計算方法
20人の内、10人がこの行動をすると以下の計算式となります。
- 20人はページAに訪れた
- 10人はそのままサイトを離れた
- 10人はページBに移動した
すると、20人の内10人は直接ページAから離れたので、
(10人 ÷ 20人)× 100% = 50%
Aのページの直帰率は50%となります。
直帰率はサイトにもよるんですが、低い方がいいです。
離脱率とは?
この離脱率は少し厄介です。
離脱率は、個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合を示します。
by Googleサポート
ユーザーは必ず、自分のサイトから離脱しますので、離脱率を全て足すと「100%」になります。
もし100%を超えたり、95%になる時は、何かがおかしいと思っていいです。
離脱率の計算方法
「A,B,C」のページを持っているサイトの例で考えましょう。
今あなたが「A、B、C」のページを3日という期間で以下の順番で回ったとします
- 1日目: A→ブラウザバック
- 2日目: B→A→C→ブラウザバック
- 3日目: C→ブラウザバック
質問ですがこの3日間において、それぞれのページの離脱率は何%でしょうか?
- A:50% B:0% C:50%
- A:100% B:50% C:100%
- A:50% B:0% C:100%
正解は「3番目」です。
解説も入れます。
- Aは3日で2回アクセスしてAが最後のページになったのは1回で,Aの離脱率は50%。
- Bは3日で1回アクセスしてBが最後のページになったのは0回で,Bの離脱率は0%。
- Cは3日で2回アクセスしてCが最後のページになったのは2回で,Cの離脱率は100%。
離脱率の計算方法はこのように
(最後に離脱したそのページのPV)÷(特定の期間で訪れたそのページのPV)×100%
となります。
Googleアナリティクスで確認する方法
この2つの情報を調べるには、Googleアナリティクスで
「行動⇒サイトコンテンツ⇒すべてのページ」
で確認することが出来ます。
このページで
- 各ページにおける直帰率
- 各ページの離脱率
- 各ページの平均滞在時間
などで確認することが出来ますが、「ランディングページ」や「離脱率」などのページでも同じように確認することが出来ます。
離脱と見なされるのは?
ブログでは「離脱」という単語は「サイトから出ていく」という意味です。
- 「自分のサイトのAからBへ移動」は離脱ではなく「ページの移動」
- 「自分のサイトから違うサイトへ移動」は「離脱」となります。
そしてGoogleが定めている「離脱の条件」は以下となっています。
- ブラウザの「戻る」で前の ページ(サイト外)に戻ること
- サイト内に貼られた別サイトのリンクを踏んで別の ページに行くこと
- ブラウザを閉じること
- あるぺージで何もしないまま30分間経過すること
- セッション中に午前0時を迎えること
どれかでも満たすと離脱と見なされます。
その為、ユーザのうっかり操作ミスでブログからの離脱とみなされる場合も多いです。
離脱率と直帰率の違いは何なのか?
そして、直帰率と離脱率の違うところは
- 直帰率は外部から訪れてそのページから直接離脱した割合
- 離脱率はユーザーがwebサイトを離れた時、最後にいたページの割合
と簡単な違いはここになります。
離脱率の中に直帰率が含まれておりますが、「1ページも移動せずに離脱したか、しなかったか」が計算の違いになります。
この2つの違いも実際に例を出した方が分かりやすいです。
直帰率の計算問題
「A、B、C」というページを同じように4日で考えてみます。
- 1日目: A→離脱
- 2日目: C→B→離脱
- 3日目: A→C→B→離脱
- 4日目: B→A→離脱
物凄く簡単な問題で、「A、B、C」ページの直帰率はいくらでしょう?
大事なのは「最初に訪れたページから離脱したか,違うページに移動しているか」です。
答え
- Aが50%
- B、Cは共に0%
~解説~
まず、4日間の期間のアクセスでどのページから始まっているのか
- 1日目は A
- 2日目は C
- 3日目は A
- 4日目は B
直帰率は最初に訪れてそのまま離脱したページのみを計算に入れることが大切です。
そして,1日目以外は違うページに移動しています。
なので「Aは初回アクセスが2回で,1回はそのまま帰っていったのでAの直帰率は50%、それ以外の直帰率は0%」となります。
離脱率の計算問題
では離脱率の計算を考えてみましょう。
こちらも同じく「A、B、C」というページを4日で考えてみます。
- 1日目: A→離脱
- 2日目: C→B→離脱
- 3日目: A→C→B→離脱
- 4日目: B→A→離脱
こっちの大切なのは「期間で訪れたページの総数と最後に訪れたページの総数」です。
答え
- Aが66%
- Bが66%
- Cが0%
となっており、こちらも解説を入れておきます。
~解説~
まず、4日であなたが訪れたページをもう一度見てみると、以下のようになっています。
- 1日目: A→離脱
- 2日目: C→B→離脱
- 3日目: A→C→B→離脱
- 4日目: B→A→離脱
そして、離脱率はある期間で訪れたすべてのページの回数を計算に入れます。
(直帰率との違いはここにもある)
そこで「A~C」のページに4日間で訪れた総数を見てみると
- Aは4日で3回
- Bは4日で3回
- Cは4日で2回
このうち、最期に訪れたページの回数は「Aが2回」、「Bが2回」、「Cが0回」。
なので離脱率はそれぞれ
- Aは約66%
- Bは約66%
- Cは0%
となります。
直帰率と離脱率はどうなったらいいのか?
直帰率と離脱率はサイトの構成、力を入れているページが何か・・・・・
という所で変わってきますが、管理人的には基本的に両方低い方がいいと思っています。
- 1ページで完結するなら、直帰率は高くても問題はない
- 複数ページ見ること前提なら、直帰率は低い方がいい
- 離脱率が高いページは「他ページへの誘導」が成功していない
ということが、分かりますので、それぞれ見ていきましょう。
直帰率は低い方がいい
直帰率が高いということは、
「ページに最初に訪れたユーザーの大半が、サイトをそのまま離脱している」
ということです。
そやらしい話、その分PV数は稼げていないというわけです。
ページAの直帰率が50%というのは、ページAが100pvの時、サイト全体のpv数は「150pv」ということになります。
その為、サイトの直帰率は低い方を目指す方がいいです。
離脱率が低いページは「別のページへ移動」していると分かる
離脱率が高いページというのは、最後に訪問したページがそこになっている。
ということです。
- Aページの総アクセス数が300pv
- 離脱率が80%
というのは、「240pv」の人がそのサイトを離れています。
離脱率が低いほど、他のページにユーザーが訪れている証拠になります。
その分、「他ページへの内部リンク」の政策がうまくいっていることを示しています。
直帰率と離脱率のまとめ
直帰率と離脱率は計算方法が違いますが、やはり直帰率はかなり重要に感じますね。
特に複数ページ見てほしいサイトなどでは直帰率は50~60%ぐらいを目標にした方がいいと思います。
その為にもタイトルの工夫などは必要になってくるでしょう。
というわけで今回の直帰率と離脱率の違いまとめ
- 直帰率は最初に訪れたページからそのままサイトを離れた割合
- 離脱率は一定期間で見たページがその期間で最後になった割合
- 直帰率も離脱率もAnalyticsで確認できる
- サイトの構成によっては直帰率が高くてもさほど問題ではない
- ページ滞在時間も同じように改善する必要がある
コメント